英国EU離脱を問う国民投票開票経過と結果を見て

2016年6月24日(金曜日)英国EU離脱を問う国民投票の開票結果は離脱派の勝利で幕を閉じました。

株式市場、為替市場は大荒れですね。

経過を少し振り返ってん見ると
昨日の投票開始前後に発表された世論調査の結果は、EU残留派優勢の報道でした。
投票日の英国の天気は各地で荒れ模様の報道もあり、2か所ほどの投票所が閉鎖されるたとのニュースも流れていました。
マーケットは離脱は無いと判断したようで、23日だけでドル円は約3円の上昇、GBPUSDも300Pips超えの上昇を見せていました。

加えて、出口調査の結果発表は無いとなっていたところへYouGovが、独自の調査結果を投票終了後、SkyNewsで発表することを表明し、日本時間6時過ぎに実際に発表しました。

残留支持:52% 離脱支持:48% でした。

Twitterリンク: https://twitter.com/YouGov/status/746087588906307589

英国独立党のファラージ党首はこの報道を受けて、弱気発言するほどでした。

しかしながら、開票作業が始まり、速報が出るごとに数字が離脱派有利であることを示し始め、日本時間の8時過ぎから断続的に円は買われ、ポンド、ユーロは売られて行きました。

ポンドは1985年以来の安値をつけたそうです。

Brexitが話題に上るようになってから、ポンドは売り込まれており、そう言う意味では織り込み済みでした。投票直前といっていいでしょう、離脱派有利な中、残留派の女性議員が殺害される事件があり、残留派が盛り返し、投票直前の世論調査の結果になったのでしょう。

加えて、YouGovの出口調査の結果で、残留派有利の結果ですからほぼ残留かと市場関係者が思い込んだところへ、実際の開票結果が離脱派有利で開票が進んだことが急反落の要因かと思います。

Brexitがテーマになってから、ポンドを売ってきたトレーダーは、昨日のショートカバーを耐えたのでしょうか?
ショートカバーでストップをつけさせてから再度売り込む、良く見る値動きですが、値幅が違いすぎるので意図的とは思えませんが、世論調査や出口調査の結果と違う結果に少々驚きを禁じ得ません。

ところで、なぜ、YouGovが意識されたのか?
2014年に行われたスコットランドの独立を問うスコットランドの国民投票がありました。
この時、YouGovは見事に調査結果を的中させているのですね。この信頼があったので今回もと皆が思ってしまったようです。

さて、本日私は模様眺めに徹しています。
手を出すと、テクニカル分析では無く完全なニューストレードになってしまうかなと考えているからです。
ある意味ギャンブルになってしまうかなと個人的には思っています。
取れる気がしないというのが本音です(笑)

値動きとともにスプレッドを観察していますが、ポンド系は50Pips前後のスプレッド、ユーロ系でも25Pips前後、と大きく開いています。
離脱派勝利の大勢が決定した14:00過ぎても、まだ、ポンドドルは14Pipsのスプレッドとなっています。
ドル円、ユーロドルは落ち着いてきて4~5Pipsで推移しています。
もちろん値動きがそのスプレッド以上ありますので、取れる人は取れるのでしょうが、スキャル系は苦手なのです。
一番大事なのは、トレーダーとして生き残ることだと思います。

スプレッドが落ち着く=市場が落ち着いたところで、つられて下落した通貨ペアの戻りを少し狙ってみようと思います。
来週以降は、影響が必至のユーロクロスを監視しながら、良いポイントがあれば狙いたいなと思います。

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