サポートとレジスタンス

テクニカル分析を行う中でサポートとレジスタンスは大変重要な概念であると言えます。
サポートとレジスタンスを理解することで優位なエントリーポイントやエグジットポイントを発見することにつなげていけます。

A.サポートとレジスタンス
B.サポートとレジスタンスのが意識される理由
C.サポートとレジスタンスの逆転

A.サポートとレジスタンス

サポート(下値支持線)とレジスタンス(上値抵抗線)

サポートは、下げてきた価格が下げ止まり、反転上昇した価格のラインです。
売り圧力が強い局面で、その売り圧力に買い圧力が上回った価格帯と言えます。結果的に価格は下げ止まり上昇します。

テクニカル分析サポート(下値支持線)の例

レジスタンは上げてきた価格が上げ止まり、反転下落した価格のラインです。
買い圧力が強い局面で、その買い圧力に売り圧力が上回った価格帯と言えます。結果的に価格は上げ止まり下落します。

テクニカル分析レジスタンス(上値抵抗線)の例

一般的にサポートは、前安値を指す場合が多く、レジスタンスは前高値を指す場合が多いようです。

サポートやレジスタンスを捉えるときは、ピンポイントの価格で捉えるのではなく、ゾーンやレベル感のように、少し幅を持って捉える方が良いと言われています。

B.サポートとレジスタンスのが意識される理由

説明を単純化する為に市場参加者を買いポジションを持つ人、売りポジションを持つ人、ポジションを持っていない人3つに分類します。

例えばマーケットがあるサポートレベルまで下がって、揉み合った後上昇に転じたと仮定します。

買いポジションを持つ人は含み益があることを喜びながら、もっと買っておけばよかったと思うでしょう、
売りポジションを持つ人は含み損を抱えて、しまったと後悔しながら、なるべく損を小さく買い戻しができないか思案するでしょう、
ポジションを持っていない人は、価格が上昇した事実を前にして買い方向でポジションを構築する決断をし、参入する為の買い場を探すでしょう、

この状態で、万一価格が再度サポートレベルまで下がるとこれらの参加者の買い圧力で価格が押し上げられることになります。

サポート付近での取引が多いほど、サポートの重要性も大きくなります。取引が多いということは、そこでポジションを持とうという参加者が多いということになります。
参加者が多いということは、そこのサポートレベルで多くのポジションが保有されることになるからです。

サポートもレジスタンスもその付近での取引が多いほどサポートの意味合いが強く大きくなります。
サポートの強さ大きさは、どれくらい長い時間、どれくらいのボリュームがそこで取引が行われたかに影響されます。
また、どれくらいの近い時期の取引であったかという点も重要となります。

C.サポートとレジスタンスの逆転

ある時まで、サポートとして機能していたレベルを、安値方向へブレイクすると、今度はサポートレベルがレジスタンスへと変化する。
また、ある時まで、レジスタンスとして機能していたレベルを、高値方向へブレイクすると、今度はレジスタンスレベルがサポートへと変化し、サポートとレジスタンスの役割が逆転することがあります。

このサポートとレジスタンスの逆転現象は為替のマーケットの中では、比較的良く見られます。また、絶好のエントリーのチャンスでもあります。

サポートがレジスタンスに変化する実際のチャートの例
2016年2月10日~26日にかけての EURUSD1時間足のチャートです。

テクニカル分析サポートがレジスタンスに変化する実際の例

EURUSD 1時間足チャートその後です

テクニカル分析サポートがレジスタンスに変化する実際の例のその後

このサポートレジスタンスが逆転するポイントを発見したら、損小利大でエントリーする絶好のチャンスとなるでしょう。

レジスタンスがサポートに変化する実際のチャートの例
2015年11月11日~25日にかけてのAUDUSD 1時間足のチャートです

テクニカル分析レジスタンスがサポートに変化する実際の例

AUDUSD 1時間足チャートその後です。

テクニカル分析レジスタンスがサポートに変化する実際の例その後

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