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MT4成行注文の操作

私は、スキャルピングや短い時間足でトレードすることが少ないので、ほとんど成行注文を行うことはありません。しかしながら、逆指値(ストップオーダー)を入れ忘れていて、ふと見るとエントリー予定の価格に到達していた時などは、成行でポジションメイクするケースがあります。
ここでは、なるべく早く注文を発注できるよう3つの方法を紹介します。

1.『F9』キーを押す
2.ツールバー → 新規注文をクリック
3.トレードパネルから注文

最初に、トレードしたい通貨ペアのチャートがアクティブ(選択)になっているか確認します。MT4上に1種類の通貨ペアのチャートだけが表示されていて、その通貨ペアの発注を行う場合は問題ないのですが、複数の通貨ペアのチャートを開いているときは注意して確認するようにしましょう。私も何度か誤発注をしてしまって、焦ったことがあります。

現在アクティブ(選択)されているチャートの確認

MT4現在アクティブなチャートの確認方法複数のチャートを開いている場合、今アクティブになっているチャートを確認するには、チャートの下側に表示されている通貨ペアのタブが一つだけ白抜きになっています。そのチャートが現在アクティブな(選択された)チャートです。上記の例だとEURJPY H1のチャートが選択されている状態です。

アクティブなチャートを確認したら、お好みの方法で注文の発注ウィンドウを表示しましょう
詳しい操作方法は、注文の発注ウィンドウを表示する操作方法で解説しています。

1.『F9』キーを押す、または、2.ツールバーの新規注文をクリックした場合、以下の注文の発注画面が表示されます。

MT4『F9』キーで開いた注文の発注ウィンドウ

①通貨ペア : 発注する通貨ペアを指定します、アクティブなチャートの通貨ペアがセットされています。間違っていればクリックしてドロップダウンリストから選択して修正します。

②数量 : ドロップダウンリストから選択するか、リストに無ければ、数字のエリアをクリックして半角数字を直接入力して修正します。前回の発注の数量がセットされています。
(※ MT4オプション設定の取引設定の内容に応じます、通常初期値は直前の発注の数量を利用する設定になっています)

③決済逆指値(S/L) : いわゆるストップロスです、初期値は0となっています。
④決済指値(T/P) : いわゆる利確値(TakeProfit)です、初期値は0となっています。

修正するときは、上下矢印ボタン([▲]ボタン、[▼]ボタン)をクリックして値を増減して修正することができます。数字のエリアをクリックして半角数字と小数点を直接入力して修正します。

S/LとT/Pは0のまま発注することができます。一旦発注して修正することも可能です。ポジションを取ることを優先する場面では、素早く発注をしてポジションが取れてから、すぐに、S/LとT/Pの設定を修正することができます。注文の変更操作方法は、こちらのMT4注文の変更操作を参照ください。

⑤コメント : 文字でコメントを入力することができます。

⑥注文種別 : 成り行き注文になっていることを確認します。

売りの場合『成行売り』、買いの場合『成行買い』をクリックして注文を発注します。

発注が完了すると以下の確認画面が表示されます。

MT4『F9』キーで注文を発注した完了画面

3.トレードパネルから注文しパネルの価格をクリックした場合、以下の注文の発注画面が表示されます。

トレードパネルの表示方法は、MT4の注文の発注ウィンドウとその表示方法の1.のE.をご覧ください。

MT4トレードパネルから注文の発注ウィンドウを表示

①通貨ペア : 変更できません。

②数量 : ドロップダウンリストから選択するか、リストに無ければ、数字のエリアをクリックして半角数字を直接入力して修正します。前回の発注の数量がセットされています。
(※ MT4オプション設定の取引設定の内容に応じます、通常初期値は直前の発注の数量を利用する設定になっています)

③決済逆指値(S/L) : いわゆるストップロスです、初期値は0となっています。
④決済指値(T/P) : いわゆる利確値(TakeProfit)です、初期値は0となっています。

修正するときは、上下矢印ボタン([▲]ボタン、[▼]ボタン)をクリックして値を増減して修正することができます。数字のエリアをクリックして半角数字と小数点を直接入力して修正します。

S/LとT/Pは0のまま発注することができます。一旦発注して修正することも可能です。ポジションを取ることを優先する場面では、素早く発注をしてポジションが取れてから、すぐに、S/LとT/Pの設定を修正することができます。注文の変更操作方法は、こちらのMT4注文の変更操作を参照ください。

⑤コメント : 文字でコメントを入力することができます。

⑥注文種別 : 変更できません。

発注が完了すると同様に以下の確認画面が表示されます。

MT4『F9』キーで注文を発注した完了画面

MT4の注文の発注ウィンドウとその表示方法

MT4での注文操作は、注文の発注ウィンドウを表示して、その注文の発注ウィンドウから、成り行き、指値、逆指値の3つの注文タイプを指定して注文操作を行います。

注文の発注ウィンドウ
MT4成り行き注文時の注文の発注ウィンドウ

まず最初に、注文の発注ウィンドウを表示する操作方法を説明、その後表示した注文の発注ウィンドウの操作項目を説明します。

1.MT4の注文の発注ウィンドウ表示方法
2.MT4の注文の発注ウィンドウの操作項目

1.MT4の注文の発注ウィンドウ表示方法

注文の発注ウィンドウを表示する操作方法は9種類あります。(数え方にもよりますが) 注文の発注ウィンドウを表示する方法によって、成り行き、指値、逆指値のタイプが限定されてしまう場合があります。それぞれの注文タイプの操作で詳しく説明します。

A.メニューバーから表示する

 メニューの 『ツール』 → 『新規注文』 を選択する

MT4メニューバーから新規注文を選択する

B.『標準』ツールバーから表示する

 『標準』ツールバーの 『新規注文』ボタンを選択しクリックします。

MT4標準ツールバーから新規注文を選択する

C.気配値表示のウィンドウから表示する

気配値表示ウィンドウで、通貨ペアを選択して、右クリックメニューを表示します。
『新規注文』 を選択します。

MT4気配値表示のウィンドウで通貨ペアを選択して、右クリックメニューから新規注文を選択

D.『F9』キーで表示する

注文したいチャートを選択して、キーボードの『F9』キーを押します。

MT4キーボードのF9キーで新規注文

E.トレードパネルから表示する

トレードパネルの表示方法

チャートウィンドウ左上の▼(トレードパネルを表示)をクリックします。

MT4トレードパネルをオンにして価格をクリック

表示されたトレードパネルの価格の欄をクリックします。買いの時はBUYの価格、売りの時はSELLの価格をクリックします。

F.チャートウィンドウから表示する

チャートウィンドウで、マウスの右クリックメニューを表示して、
『注文発注』 → 『新規注文』 を選択します。

MT4チャートウィンドウで右クリックメニューを表示し注文発注の新規注文を選択

G.ターミナルウィンドウから表示する

ターミナルウィンドウの取引タブで、マウスの右クリックメニューを表示して、『新規注文』 を選択します。

MT4ターミナルウィンドウの取引タブで右クリックメニューを表示し新規注文を選択する

MT4の操作を説明する上での各部の名称・表示方法

MT4の操作を説明する上で必要な各部の名称や用途について説明します。以降の操作説明の中で出てくる用語や操作する部分の名称や、表示方法が含まれています。

1.タイトルバー
2.メニューバー
3.ツールバー
4.タブ
5.右クリックメニュー

1.タイトルバー

タイトルバーは、そのウィンドウのタイトルが表示されます。表示位置はウィンドウの左上に表示されます。MT4全体のウィンドウにタイトルバーがあります、また、MT4を操作して開いた各ウィンドウにもそれぞれ、タイトルバーがあります。このタイトルバーでウィンドウの名前を確認することで、どのウィンドウについて説明なのか理解できます。

MT4で開く主要なウィンドウのタイトルバーを確認しておきましょう。

A.MT4全体のウィンドウのタイトルバー

MT4ウィンドウタイトル

MT4の全体のウィンドウのタイトルバーには、口座番号+接続サーバー名+現在表示中のチャートの通貨ペアと周期 が表示されています。

B.チャートウィンドウのタイトルバー

チャートウィンドウのタイトルバー

チャートウィンドウのタイトルバーには、表示中の通貨ペアと周期 が表示されます。
ただし、チャートを全画面表示にした時にはチャートのウィンドウタイトルは表示されません。

C.気配値表示(Market Watch)ウィンドウのタイトルバー

気配値表示(Market Watch)ウィンドウのタイトルバー

気配値表示ウィンドウのタイトルバーには、気配値表示 + サーバーの時間 が表示されます。

D.ナビゲーターウィンドウのタイトルバー

ナビゲータウィンドウのタイトルバー

ナビゲーターウィンドウのタイトルバーです。
ナビゲーターウィンドウでは、ログイン口座の操作を行えます。罫線分析ツール(カスタムインディケーター)の操作を行えます。エキスパートアドバイザー(システムトレードプログラム)の操作を行えます。スクリプトの操作を行えます。

E.ターミナルウィンドウのタイトルバー

ターミナルウィンドウのタイトルバー

ターミナルウィンドウのタイトルバーです。ターミナルウィンドウでは、各タブを選択することで様々な情報を確認できます。特に、『取引』タブでは、注文の操作を行うことができます。

これらに限らず、MT4を操作する上で、パラメータを操作するウィンドウやラインの設定をするウィンドウ等、いろいろな種類のウィンドウをMT4で操作します。
このサイトの中では、これらのウィンドウを指す時には、○○○ウィンドウと呼ぶことにします。

2.メニューバー

メニュー バーは、開いているウィンドウで行える操作がメニューが表示されます。
以下の部分がMT4のメニューバーです。

MT4メニューバー

MT4のメニューバーには、『ファイル』 『表示』 『挿入』 『チャート』 『ツール』 『ウィンドウ』
『ヘルプ』の7種類があります。メニューバーにカーソルを合わせて、1回クリックすると、更にサブの項目が表示され、選択して操作することができます。

3.ツールバー

ツール バーには、特によく使用する操作メニューが、アイコンとして表示されます。
MT4のツールバーには以下の4つのツールバーがあります。

A.『標準』ツールバー

MT4『標準』ツールバー

『標準』ツールバーでは、チャートを開く、組表示の操作、気配値表示ウィンドウを開く、データウィンドウを開く、ナビゲーターウィンドウを開く、ターミナルウィンドウを開く、新規注文を処理する、メタエディターを開く、自動売買の許可をオン・オフする、操作が可能です。

B.『チャート』ツールバー

MT4『チャート』ツールバー

『チャート』ツールバーでは、バーのタイプを選択する、ズームイン・ズームアウト、ウィンドウの整列、自動スクロールのオン・オフ、チャートに右端移動のオン・オフ、罫線分析ツールの操作、ピリオド(周期)の変更、テンプレートの操作ができます。

C.『ライン等』ツールバー

MT4『ライン等』ツールバー

『ライン等』ツールバーでは、カーソルの選択、垂直線、水平線、トレンドライン、チャネル、フィボナッチリトレースメント、テキストの入力、矢印の操作、等が行えます。

D.『周期』ツールバー

MT4『周期』ツールバー

『周期』ツールバーでは、ピリオド(周期)の変更を行えます。

ツールバーの表示項目はカスタマイズすることができます。

4.タブ

ウィンドウの中に複数の表示グループがあり、切り替えて表示することができます。

MT4タブ

この例では、『全般』 『パラメータ』 『表示選択』 の部分をクリックすると、それぞれの属性に応じた入力、操作画面が表示されます。このクリックして切り替えることを、タブを切りかえるといいます。

MT4では、いくつものタブを持つウィンドウがあります。
このサイトの中では、これらのタブを持つウィンドウを指す時は、○○○ウィンドウの『□□□』タブと呼ぶことにします。

5.右クリックメニュー

マウスの右ボタンをクリックすることで操作メニューが表示されます。これを右クリックメニューと呼びます。右クリックメニューは右ボタンをクリックするときにカーソルがある位置に応じて表示されるメニューの内容が異なりますので、右クリックする前のマウスの位置を十分意識して操作してください。

A.チャート上での右クリックメニュー

MT4チャート上での右クリックメニュー

チャート上での右クリックメニューでは、注文操作に関するメニュー、チャートの操作に関するメニューが表示されます。

罫線分析ツールや選択されたラインオブジェクトにカーソルを重ねて、右クリックすると違うメニューが表示されます。それらについては、各機能の操作で説明します。

B.ターミナルウィンドウ上の『取引』タブでの右クリックメニュー

MT4ターミナルウィンドウ上の『取引』タブでの右クリックメニュー

ターミナルウィンドウ上の右クリックメニューでは、主に注文と注文の損益に関する操作メニューが表示されます。

C.気配値表示ウィンドウ上の『通貨ペア一覧』タブでの右クリックメニュー

MT4気配値表示ウィンドウ上の『通貨ペア一覧』タブでの右クリックメニュー

気配値表示ウィンドウの右クリックメニューでは、主に注文のメニューと、通貨ペアに関する情報を処理するメニューが表示されます。